逆電気透析(Reverse Electro Dialysis)




私達の研究室では海水と河川水、イオン交換膜により発電する逆電気透析についての発電特性評価・検討を行っています。


背景として・・・
昨今の発電技術として原子力発電、火力発電、水力発電、太陽光・風力発電などがあます。 これらの発電は様々な問題点が挙げられます。例えば、原子力発電では放射性廃棄物の処理方法・事故による被害があり、火力発電では燃料の枯渇・二酸化炭素の排出や水力発電ではダム建設による自然との共生が欠点といわれています。 また、太陽光・風力発電では不安定な電力配給が問題点として挙げられています。



そこで・・・

図2 RED概略図
環境にやさしい新規自然エネルギーのひとつとして海水と河川水の濃度差を利用して発電する濃度差発電があります。 現在、濃度差発電のひとつである逆電気透析(RED)発電が新規自然エネルギーとして注目を集めています。 また、REDは透析電池に分類され、その中でも海水と淡水の濃度差を利用するため濃淡電池と呼ばれます。 以下にRED概略図を示します。



RED発電のメリットとしては4つ挙げられます。



@ 天候や時間に影響を受けないため安定的発電が可能
A 設備がコンパクトで設置が容易
B 海水と淡水による発電のため仕組みがシンプルで維持・管理が容易
C 燃料が海水と淡水のため低環境負荷。
特に、河川の多い日本では河口におけるREDの設置は非常に有効である。


このような利点からRED発電は将来の代替エネルギーとしてとても有望です。