現在、環境に優しい新エネルギーとして自然エネルギーの開発が求められています。
この自然エネルギーの一つとして、海水などの塩水と河川水などの淡水の浸透圧差を利用した浸透圧発電があります。
この浸透圧発電は、太陽光や風力発電のように天候に左右されることなく安定した電力を供給することができる
という特長を有しています。また、熱負荷を与えず、CO2の削減効果にも優れています。
原理
海水と淡水の間に水を選択的に透過させることができる半透膜を挟むと、塩分濃度差により淡水側から海水側へと水分子が移動します。
この現象を浸透圧といいます(Fig.1)
この浸透圧現象を利用した浸透圧発電は、水力発電における落差約300mに相当する圧力差をわずか長さ1m程度の
膜モジュールで実現させる電力方式です。(Fig.2)
Fig.1 浸透圧現象 Fig.2 浸透圧発電のイメージ
そこで、本研究では親水性であるポリビニルアルコール(PVA)を用いて高イオンバリアー性で高水透過性を有する
膜の開発を行なっています。
('10,08,17)
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