当研究室では主に膜分離技術の研究を行っています。
この技術は現在世界中の環境問題を解決する方法の1つとしてとても注目されています。
例えば現在水が原因で年間1000万人が、水にかかわる病気で子供達が8秒に1人ずつ死亡している現実があります(第3回世界水フォーラム事務局資料)。
なぜ、こんなに多くの命を救えないのでしょうか。
日本を含む経済大国では海水などから飲み水を造ることが可能になりました。
ですがこれはまだ非常にコスト(エネルギー)がかかるため貧しい国では使えないのです。
1962年のJohn F. Kennedy 大統領の言葉:
“If we could produce fresh water from salt water at a low cost, That would indeed be a Great Service to humanity and would dwarf any other scientific accomplishment”
「塩水から真水を低コストで造ることができれば、それはどのような科学的業績よりも人類に大きく貢献する」
これは、火星に人類を運ぶよりも、癌を克服するよりも、低コストで水を造ることが人類全体を幸せにすることを訴えています。
そしてそれは50年過ぎた現在でも、その輝きを失うことなく、ますますその重要性が認識されています。
水・エネルギー・食料は互いにリンクしています。当研究室では膜分離により水・エネルギー・資源を造ることを目指して少しずつ歩んでいます。
図、海水から省エネで飲み水を造る