【1. ポリビニルアルコールを基材とする正浸透膜の開発】

  ポリビニルアルコール(PVA)を膜マトリクスとして用いた正浸透(Forward osmosis: FO)膜の開発を行っている。PVAマトリクスに荷電基の導入することで荷電反発型のFO膜を作製することも可能である。PVAが高い親水性を有していることから、耐汚染性(耐ファウリング性)に優れることが期待でき、様々な水処理分野への応用が期待される。




【2. FO膜プロセスにおける膜電位とイオン輸送挙動の調査】

  正浸透(FO)膜法では、FO膜を介して高浸透圧溶液(DS)と低浸透圧溶液(FS)が接触しており、DSとFSに含まれる物質が相互に複雑にFO膜を透過している。ここでは膜電位に着目し、膜電位とイオンの相互輸送について検討を行っている。